主訴
- 寝るときも右肩の痛みで起きてしまう
- 右手を上げたときに70度くらいまでしか上がらない
- リハビリも行っていたが改善がなく1年を過ごしてしまった
リハビリを続けているけど肩の痛みが減らず、車で当院の前を通った時に気になって来院されました。
施術内容と経過
右肩関節の安静時の痛みが強い。
手を上げるときも前に上げるときが70度、横に上げるときが90度までしか上がらなかった。
初回施術(発症初期)
右肩に激痛。
仰向けで寝ているときも横向きで寝ているときも痛いと訴えていた。
発症から1年たっていたので温熱療法を提案しました。
初回は肩をひねる筋膜が硬かったため、硬い筋膜を中心に施術。
痛みを減らすことが目的のため、安静時の姿勢を指導。
また、仕事でも力仕事が多いため、硬の動かし方、痛めたときの対処方法を伝えました。
初回の施術後:右肩関節屈曲70度から90度まで、外転は90度から110度まで可動域が改善した。
2回目の施術:1週間後
痛みが少し軽減していたので、施術にも効果があると判断して手技療法を継続(筋膜リリース)
右肩関節が内側に強くひねっているため、痛みの内容に運動指導し、セルフケアを伝えました。
仕事の負担は変わらないため、施術後に可動域改善している中で運動を行う(大胸筋の伸長と三角筋の収縮を促す)
3回目の施術:2週間後
痛みは2回目より少し軽減。
初回の痛みを10としたら7くらいまで改善していました。
肩のひねりにかかわる筋膜より外に開く筋膜が硬くなったため優先順位を変更。
痛みの増悪もないため前回の運動を継続して行い筋力を向上させることも同時に行いました。
4回目の施術:3週間後
寝ているときの痛みが軽減。
初回を10としたら4くらい。動かすときの痛みは6くらい。
寝ているときの痛みは減っているが、右肩関節のねじれている様子が左よりもひねっているため、引き続きひねる筋膜と開く筋膜を施術した。
肩の動きがよくなってくると痛みがもっと減ると考えてセルフストレッチを増やしました。
5回目の施術:4週間後
寝ているときの痛みがさらに軽減。
初回を10としたら2くらい。動かすときは5くらい。
順調に痛みが減っているため、継続してセルフケアを行ってもらえるように伝える。肩を上げるときの痛みは上げすぎなければ痛くなくなってきた。
右手を上げたときの肩関節の角度は80度。
もっとあげようとすると痛いが、無理をしなければ痛みは減ってきている。
筋力の低下もあるため筋トレを始められるように伝え、筋トレとストレッチでセルフケアの方法を伝えました。
考察
今回は、寝ているときの痛みと手を上げたときの痛みの原因を別に考えました。
寝ているときは右上腕骨が内旋して肩甲骨とベッドに隙間が出ているため小胸筋、三角筋前部繊維が痛みのもとになっていました。
内旋の原因は広背筋、大胸筋、小胸筋の使い過ぎ、もしくは肩甲下筋、前鋸筋、棘下筋、小円筋、大円筋など多岐にわたりますが、肩を上げること、肩をひねることも難しかったため特に大きい筋肉の広背筋に着目しました。
1年の痛みの期間があるため痛みの改善をすぐに行ったほうがいいと考えてまずは寝ているときの痛みが減るように施術を進めて行きました。
寝るときの痛みが減るということは上腕骨のひねりすぎも改善してきていると判断できるため、痛みが減ってから運動を始めたほうが効率的に運動ができるようになります。
筋力がつくまでは時間がかかるものでもあるため、できるだけ早く痛みを減らせるように上腕骨の位置を修正できるように施術をしました。





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